「分かったつもりで終わらせない。一人で出来るを育む指導」【指導コンセプト】

リブライトの指導コンセプトの一つ「分かったつもりで終わらせない。一人で出来るを育む指導」を詳しく解説してきます。

「分かったつもり」の原因

他の個別指導塾や家庭教師に教わっている生徒・ご家庭からよく耳にする話があります。
「先生に教わった時は分かったと言うのに、翌日一人で解いてみると出来なくなっているんです」

これは何が原因なのでしょうか?
先生の解説が分かりにくかった? いいえ。解説を聞いた直後は分かったと思っているのです。

むしろ逆です。分かりやすすぎる解説は、時として定着しづらいのです。
分かりやすすぎると頭を使わないので覚えられないのです。

例えばこんな解説を聞いたらどうでしょうか。
「囲碁で使われる碁盤には主に19路盤、13路盤、9路盤の3種類がある」という解説を聞いたとします。
分かりやすいですよね。分からない所なんて一つもないと思います。
さて、一週間後にこんな問題を出されました。「次のうち、一般的に囲碁で用いられる碁盤の大きさとして適切ではないものを全て選びなさい。9路盤、11路盤、13路盤、15路盤、17路盤、19路盤」
正解できる自信はあまりないのではないでしょうか。

不思議ですよね。最初の解説だって分かりにくかったわけではありません。
「囲碁で使われる碁盤には主に19路盤、13路盤、9路盤の3種類がある」は誤りのない完璧な解説です。
分かりやすいから定着する訳ではないということが実感していただけたと思います。

分かりやすい話を聞いただけでは記憶は定着しません。
記憶を定着させるには、聞き手の頭をどれだけ回転させられたかにかかっています。
分かりやすさではなく、生徒が自分で考えられるように導いていく。
そんな解説をしていると、結果として「よく分かった!」と言ってくれることがあります。これは分かりやすい解説をしようとしたのではなく、生徒の頭を回転させようとした結果として分かりやすくなっただけです。
微妙な違いですが、成績が伸びる・伸びないを左右する大事なポイントです。

「出来る」所まで責任をもってトレーニングする

リブライトでは、言いっぱなしの授業はしません。
授業内で、一人で出来るようになるところまで一緒にトレーニングします。

ダンスに例えてみましょう。
先生がお手本を見せて「今の動きを覚えて。来週までに練習してきてね」という指導を想像してください。
踊れるようになるでしょうか? それよりも
「お手本に合わせて一緒に踊ってみよう。動きを間違えてしまったら、そこをもう一度一緒に練習しよう」
と教えてくれる先生の方が上達指導ですよね?

勉強も同じです。
「この問題はこう解きます。覚えてね」「はい」
では身に付きません。
解法を教えてもらったのなら、その直後に一回自分で使ってみる時間が必要です。
実際に使ってみると、意外と出来なかったりします。そんな時はすぐに先生がコツやヒントを教えてくれます。
「そうか!」となったならもう一度。
そんな風にして身に着けた技術だけが真の実力となります。