「過去問の点数が取れない…」9月の初回過去問で焦る必要がない理由

9月に入り、6年生はいよいよ本格的に過去問演習を始める時期になります。

そして、この時期になると毎年のように聞くのが、

「初めて解いた過去問で、全然点数が取れませんでした」

「合格最低点にまったく届いていないのですが、大丈夫でしょうか」

というご相談です。

特に第一志望校の過去問で思うように点数が取れないと、保護者の方もお子さま本人も不安になるのは当然です。

ただ、9月の段階で大切なのは、点数そのものに一喜一憂することではありません。

むしろ過去問は、「今何点取れるか」を確認するためだけのものではなく、第一志望校に合格するために、これから何を伸ばすべきかを確認する教材として使うべきです。

目次

9月の点数は「完成形」ではない

9月の時点では、まだすべての学習が完成しているわけではありません。

塾によっては未習単元が残っている場合もありますし、夏までに一度学習した内容でも、まだ十分に定着していない分野があります。

さらに、志望校特有の問題形式にも慣れていません。

つまり、9月の過去問で出る点数は、

「入試本番で取れる点数」ではなく、「今現在の状態で取れる点数」

にすぎません。

ここを混同してしまうと、

「合格最低点まであと40点も足りない」

「この学校は無理なのではないか」

と必要以上に焦ってしまいます。

しかし実際には、入試までまだ数か月あります。

この期間に、知識の穴を埋め、解法を整理し、学校ごとの出題形式に慣れていくことで、得点は大きく変わります。

大切なのは「何点だったか」より「なぜ取れなかったか」

過去問を解いたあとに最も確認してほしいのは、点数ではありません。

見るべきなのは失点した理由です。

たとえば算数で同じ20点を失っていたとしても、その中身はまったく違います。

計算ミスなのか。

条件を読み落としたのか。

解法を知っていたのに途中で止まったのか。

そもそも、その単元の理解が不足していたのか。

時間が足りずに手をつけられなかったのか。

これらはすべて「失点」ですが、必要な対策はまったく異なります。

理科でも同様です。

知識不足なのか。

知識はあるのに問題文から必要な情報を読み取れなかったのか。

計算問題で処理に時間がかかったのか。

記述でうまく説明できなかったのか。

こうした原因を分けて考えることで、初めて過去問が次の学習につながります。

過去問は「答案を診断する教材」

私たちは過去問演習を見るとき、点数だけではなく、答案そのものを見ます。

たとえば算数であれば、

・式や図を書いているか
・途中で考え方が崩れていないか
・難しい問題に時間を使いすぎていないか
・本来取るべき問題を落としていないか

といった部分を確認します。

同じ50点でも、意味はまったく違います。

取るべき問題をしっかり取ったうえで50点なのか。

簡単な問題を大量に落として50点なのか。

最後まで解き切れず50点なのか。

答案を見ることで、その子の課題はかなり具体的に見えてきます。

つまり過去問は、単なるテストではなく、現在の学習状況を診断するための教材でもあるのです。

最初から合格最低点を取れる必要はない

もちろん、最初から合格最低点を超えられるのであれば、それに越したことはありません。

ただ、それができなかったからといって、すぐに志望校を諦める必要はありません。

むしろ9月の段階では、

「あと何点足りないか」

よりも

「その点差は、何を改善すれば埋まるのか」

を考えることの方が重要です。

たとえば、

計算ミスで8点。

知識不足で10点。

時間配分の失敗で12点。

こうして整理してみると、30点の差がすべて「難しい問題を解く力の不足」とは限らないことがわかります。

実際には、これからの学習で十分改善できる部分が含まれていることも多いのです。

過去問は「解いて終わり」にしない

一番もったいないのは、過去問を解いて、

「45点だった」

「去年より取れた」

「合格最低点に届かなかった」

だけで終わってしまうことです。

過去問演習で重要なのは、その後です。

なぜ間違えたのか。

次に同じような問題が出たら解けるのか。

必要な知識や解法をどこで補うのか。

時間配分をどう変えるのか。

ここまで整理して初めて、過去問演習には意味が生まれます。

過去問は数をこなせばよいわけではありません。

1年分の過去問から、どれだけ次の学習につなげられるか。

この部分が、秋以降の成績の伸びを大きく左右します。

9月の過去問は「判定」ではなく「スタート地点」

9月に初めて過去問を解き、思うような点数が取れなかったとしても、必要以上に心配する必要はありません。

この時期の過去問は、

「受かるか、受からないか」

を決めるためのものではありません。

むしろ、

「第一志望校に合格するために、ここから何を改善すべきか」

を知るためのものです。

大切なのは、点数だけを見て落ち込むことではなく、答案を分析し、課題を一つずつ具体的な学習に変えていくこと。

9月の過去問は、合否判定ではありません。

ここから志望校対策を本格化させるためのスタート地点です。

リブライトでは、過去問の点数だけではなく、答案の中身や日々の学習状況まで確認しながら、一人ひとりに必要な学習内容を整理して指導しています。

「過去問を始めたものの、何を直せばよいのかわからない」

「塾の宿題と過去問をどう両立すればよいかわからない」

といったお悩みがある場合も、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

生徒・保護者から圧倒的な支持をいただく実力講師
元早稲アカの熱血派の先生です!
圧倒的な指導力で、第一志望合格に導く。
間江先生のプロフィールページはこちら!
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